煽るのうまいがズレている【ChatGPTを使ってみよう!】
最近、ブログのためにChatGPT を使ってみました。
下書きを読ませて、タイトルを10個考えさせたり、
複数の記事タイトルからメタディスクリプションを生成させたり。
もっと煽ったタイトルでいい。
まずは、ブログ記事のタイトルを作成してみてもらいました。
やり方はすごく簡単で、Nobunaga 内の「ブログタイトル」を選択し、
下書きを入力するだけ。
少し待っていると、SEO を意識したキャッチコピーも入ったタイトルが5個単位で生成されます。
生成されたタイトルを見てみると、
なるほど、「検索順位のトップに来るようなタイトルを複数生成します。」
という宣言にたがわない出来でした。
検索順位を上げるという至上命令のもと作り出されるので、
なかなか大胆で、インパクトのある仕上がりのタイトルが並んでいました。
10個のタイトルを眺めるうち、思いました。
自分で考えるから、ついつい控えめなコピーになってしまっていたが、
検索順位を上げたいなら、もう少し大胆でもいいんだな。と。
こういう学びもくれるので、ChatGPTは使い方次第では、
自分の能力を開発するメンター的な役割も担ってくれるように思います。
だが、煽りすぎてそのままは使えない。
ちなみに、ChatGPTによって生成されたタイトルをそっくりそのまま採用することは少なめです。
(たまにはこのぐらい煽ったタイトルもいいか)と判断して、
生成されたタイトルをそのまま記事タイトルにしたこともありますが、
それは、本当に少ない。7〜8記事に1回ぐらいではないかと思います。
印象としては、
10回タイトルを生成するとして、
生成されたタイトルをそのまま採用するのが1回程度、
生成された10個のタイトルがいずれも使えず、自分で考えるのが2回程度、
生成されたタイトルのパーツを組み合わせて、アレンジするのが7回程度。
という感じです。
ほとんどは、10個のタイトルから内容を反映したものを3〜4個程度に絞り込み、
絞り込んだタイトルに含まれるパーツを組み合わせて、最終的なタイトルに仕上げています。
なぜこのようなアレンジを加える必要があるかというと、
ChatGPTは、煽るコピーを生成するのはうまいのですが、
文章を精読してはおらず、キーワードを拾い読みすることで、内容を推定しているようだからです。
煽りすぎてずれる。
ChatGPTが、人間では書きにくい煽ったタイトルを生成できるのは、
文中のキーワードを拾い読みして、
先入観満載の連想ゲームのようなやり方を取っているからだ。
と感じたのは、以下のような体験があったからです。
「先日、私の仕事について夫に相談をしたら、
やらない方がいいんじゃないとやんわり反対された。」という記事を書きました。
「夫が、妻の仕事について反対した」というのは事実なのですが、
ChatGPTは なぜか、意見が対立した。とまで曲解していたのです。
ですから、生成されたタイトルには、
「夫婦で対立した意見をすり合わせるには」というようなものも含まれていました。
しかし、私たちは意見も対立していませんから、すり合わせる必要もありませんし、
当然、記事中に夫婦で意見をすり合わせる方法も書いていません。
おそらく、ChatGPTはこれまでの学習で、
「反対」という言葉から、「対立」という言葉を連想し、
「夫婦」は「対立」するもの、そして「夫婦が生活を立ち行かせるためには、この対立をうまく調整するべき」という固定観念・先入観までも得ているのだろうと思います。
そんなわけで、この記事に関しては、結局生成されたタイトルを使わず、自分で新たに考えたのでした。
タイトルに含まれる言葉は、その後に続く本文をぎゅっと凝縮したようなものなので、
適当なものは使えません。
上手いタイトルには、そのぐらいの力はありますし、
逆にタイトルは、内容や結論を想起させるぐらいの威力があることをわかった上で取り扱わねばならない、ある意味「危険物」なんだという意識を持っておくべきだと思います。
「人間らしさ」はまだ侵されていないかも。
このほか、シリーズの複数のタイトルをもとに、
120字程度のメタディスクリプションも作ってもらいました。
タイトルは記事内容が簡潔に反映されたものなので、これらをもとに、
120字に膨らませるぐらい簡単なことだろうと思っていたのです。
しかし、実際出来上がったものは、メタディスクリプションとして採用できませんでした。
ぱっと見は、いい感じなのですが、よく読むと、ところどころおかしいのです。
当たり障りはないし、それらしいけれど、内容がない。つながらない。
一息に読んでも理解できない文章が出来上がってしまいました。
ChatGPTが、内容を理解せずにつぎはぎでそれらしく作成したものなので、
タイトル作成の時のように、手直しを加えられるレベルではありませんでした。
結局、自分で書き直したほうがよいと判断し、メタディスクリプションを作成しました。
人間も、わかるところ、読めるところだけを拾い読みし、
刺激的な言葉をつなぎ合わせて、内容(要旨)を把握することがありますが、
読み飛ばしてはいけないところを落として、
自身の経験などから、論理展開を類推して、読み間違いをしてしまうことがほとんどです。
(そんなわかりやすいものが出るのは、小3ぐらいまでですよ)
日本語版ChatGPT は、文章作成に関しては、まだまだ発達途上の段階と考えておいたほうがよいと思います。
こうしてみると、
ChatGPTによって生成される文章からは、当たり障りのない印象を受けてしまうのもわかる気がしますね。
人間らしさの領域はまだまだ残されているようです。
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