ChatGPTに「改行」スクリプトを生成してもらった【効率よくKDP出版したい】
令和にすべて「人力」はありえない
KDP出版のよさは、
何といっても、
「すべての作業を自己完結させられること」にあると思います。
ですから、能力や内容に合わせた自由なペース配分が可能となります。
逆にいうと、一人親方状態なので、
すべての作業に携わることとなり、
効率化、省力化の工夫が求められます。
私の場合、
訳出する原文をデジタルテキスト化するための入力と、
訳出作業を進めやすいように、テキストを加工する作業に時間が取られます。
テキスト入力は、なんだかんだいって、人力で行うのが効率がよいので、
時間がかかっても仕方がないのですが、
テキストを加工する作業は、人力で行うのが最適解ではない。
これをどうにかできないかと思っていたところ、
今年はいろいろとChatGPTにGASコードを書いてもらって、
効率化、省力化が実現できたことを思い出しました。
ChatGPT、再び。
そこで、ChatGPTに、
以下のような作業が行えるGASコードを書いてもらいました。
グーグルドキュメントにある文章で、
読点(、)があったら、1行改行し、
句点(。)があったら2行改行するようにするものです。
かたまりデザイン
こんなスクリプトを作成したのは、
電子書籍という形式に対応させる必要があったからでした。
通常、紙書籍は、
1行あたりの文字数が決まっています。
改行のルールも、
段落や、セリフだからということが優先的です。
句点(。)は、段落終わりやセリフの終わりを示すから、という理由で少しは注視されますが、
読点(、)に至っては、
改行のルールにほぼ影響しないのではないでしょうか。
しかし、KDPの場合、
スマホアプリを使って読まれることが多いでしょうから、
紙書籍の改行ルールを適用してしまうと、
長時間の読書に耐えられないおそれがあります。
そこで、
これまでの改行ルールにとらわれず、
ブログの記事のように、
ひといきに読んでほしい「かたまり」を作ることにしました。
これを「かたまりデザイン」と名付けています。
「かたまりデザイン」は、
文という定義を無視するので、
句読点で強制的に改行された状態からまとめ直す方が、
効率がいいんですよね。
これまでの「人力」
ちなみに、ChatGPTにGASコードを書いてもらうまでの作業もお示しいたしましょう。
置換作業で、
句読点の直後に改行を指示するHTMLタグ<br />を挿入します。
「、」があったら、「、<br />」と表示されるように。
「。」があったら、「。<br /><br />」と表示されるように。と。
この置換作業は、句点(。)と読点(、)ごとに行う必要があります。
また、文字数が多ければ、そのぶん、含まれている句読点の数も多くなります。
読点(、)は、句点(。)の3倍ぐらいはありますので、
もし、句点(。)が300個あったら、読点(、)は1000個弱あることになり、
置換作業が数分かかることもあります。
次に、ワードプレスなどのCMSを使って、Webページとして表示し、
それらをコピーして、
テキストエディターに貼り付けます。
さらにそれをコピーしてGoogleドキュメントに貼り付けます。
このコピー&ペーストの作業は、もっといいやり方があるのかもしれませんが、
現時点で、これ以外に思いつく方法がなく、
仕方なくこうしていました。
現在は、
操作をしたいドキュメントのIDを指定するだけで、
句読点で改行されたドキュメントが自動的に生成されるようになったので、
本当に楽になりました。
また、人力だったころは、複数の作品について、
何度も同じ工程を繰り返すのがいやだったので、
欲張ってしまい、ひとつのドキュメントに複数の作品をまとめて、
上記の人力作業を行っていました。
そうなると、句読点の数も膨大になるので、置換作業に30分以上かかったりしていました。
手順が決まっているとか、機械的にこなせばいいという作業があれば、
一度はChatGPTに相談して、自動で行ってくれるGASコードを生成してもらうと、
KDPの出版サイクルが早くなるかもしれませんね。
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