教育職員検定 教員免許法認定通信教育が受けられる大学の入学要項を取り寄せよう。
「教育職員免許状」すなわち 教員免許状は、教育職員免許法に定められた方法で単位を修得した者に対し、各都道府県教育委員会が授与することになっています。
今回の私のケースでは、「教育職員免許法第6条別表第4」に基づいておりますので、教員免許法認定通信教育を受講することで、新たな教員免許状を取得することができます。
教育委員会に相談に行くときも、取得単位の確認などで、通信教育の要項が必要となりますので、あらかじめ請求しておく必要があります。
今回は、同校種で他教科の教員免許状を取得するケースについて書いていきたいと思います。
修得単位の確認
中学校第一種免許状(数学)および高等学校第一種免許状(数学)を新たに取得したい場合は、通信教育で以下の単位を修得する必要があります。
中学校一種 | 高等学校一種 | 佛教大学 | 放送大学 | |
教職に関する科目 | 8 | 4 | 〇 | × |
教科に関する科目
|
20 | 20 | 〇 | 〇 |
特に、確率論・統計学については。
教科に関する科目は、大まかに、代数学・幾何学・解析学・「確率論・統計学」・コンピュータとなっています。
「確率論・統計学」のかぎかっこにはちゃんとした意味があります。
これは、確率論か統計学を少なくとも一つ以上とらなければならないという意味です。
ですから、確率論と統計学二つをとってもいいですし、どちらか片方でもOKということになります。
要するに、全く取らないというのは NG ですが、それ以外であれば一つでも二つでも構わないということです。
教育職員免許法施行規則の改正
2019年1日以降4月1日以降、教育職員免許法施行規則が改正されます。
ということは、2018年以降「教育職員検定」を考えている方は、ほとんどこの規則改正にひっかかることになります。
ちなみに、どう改正されるかというと、「(しっかり勉強して教員免許を取得してもらうため、)履修単位が増える」ようです。
現行の単位では、先生として物足りない。ってことですかね。
ちなみに、福岡県教育委員会は、2018年8月1日現在では、この施行規則改正にどう対応するか、まだ方針が決まっていない状態でした。
(オイオイ、遅くね?)と思ったのは否めません。
というわけで、2018年11月中旬から12月頃、再度来庁して、確認をすることになっていました。
大学の要項を見ると、別表4において取得するべき「教職に関する科目」は、8単位がめいっぱいのようですので、
施行規則の改正が関わってくるのは、おそらく「教科に関する科目」の単位数であると思われます。
現行規則では、教科に関する科目は、中学校高校共に20単位取得しなければならないとなっていますが、
いざ、通信教育を受け始めてから、講座を追加することは難しいと思いますので、
規則改正対策として、あらかじめ20単位よりも多く受講するようにしておくとよいと思います。
資料請求をしよう
教育職員検定というキーワードで検索すると、いくつかの大学がヒットします。
数学の教員免許状を取得するためのコースが設けられている大学は、ほかにもあったのですが、
私は、京都府にある佛教大学と、全国に学習センターが設けられている放送大学の2校について資料請求をしました。
トップページ | 資料請求ができるページ |
佛教大学 トップページ | 資料請求 通信教育課程 |
放送大学 トップページ | 放送大学 資料請求 |
京都府在住の方は佛教大学オンリーでもよいかも
通信教育には、スクーリングがつきものですが、大学キャンパスが居住地から近ければ、ひとつの大学ですべて単位を取得するのもよいと思います。
今回のケースですと、京都府在住の方、または関西圏に在住の方は、「教科に関する科目」の20単位についても、佛教大学で取るほうがよいかもしれません。
ここで、放送大学との比較を簡単に行ってみます。
放送大学では1講座につき2単位となっています。そのため、現行の20単位を取得しようと思えば、10講座を取る必要があります。
それに対し、佛教大学は、1講座が基本4単位です。(スクーリングによる演習などは2単位のこともあります。)
おそらく放送大学で入門・通常と分けられている講座が、佛教大学では一つにまとめられているのだと思います。
4単位あたりの受講費用について比べてみても、二つの大学にあまり差はありません。(若干放送大学が高いぐらいです。)
福岡県在住の私には、キツかった。
一時は、佛教大学ですべての単位を取得することを考えたのですが、一部の講座に「スクーリング」があることがネックとなりました。
「スクーリング」を受講するためには、移動・宿泊・食事などの費用も考えなくてはなりません。
また、日本の一大観光地、京都ですから、シーズンによっては宿泊費がかさむとか、そもそも宿泊地が確保できないなどのおそれもあります。
「スクーリング」時には、パソコンを持参する必要があるので、気を遣うし、荷物が重くなりそうなのも、ネガティブな要因でした。
そこへいくと、放送大学は、受講予定の講座がすべて放送授業によるものなのが最大のメリットでした。
受講手段はBSテレビ、ラジオ、インターネットなどでも可能ですし、
福岡県は、春日市に学習センターが設置されていますので、ここで放送授業を受けることも可能です。
私の場合、公共交通機関を利用すると片道1時間ぐらいかかってしまうので、
授業は自宅で受け、試験週間のみ学習センターに通うというスタイルになりそうでした。
どっちの大学も丁寧にフォローしてくれます。
そもそも教育職員検定についての情報が少ない状態なので、
とりあえず、要項を請求せねば何も始まらず、
かといって、要項を読んだだけではわからないこともいろいろと出てくると思います。
どちらの大学も資料請求をすると、およそ一週間で入学要項が送られてきますので、まずはそれを読み、わからないことがあれば質問をするとよいと思います。
佛教大学については、質問用紙が添付されていましたが、大学の公式ホームページからも入学前の質問を行うことができます。
時期によっては、少し時間がかかる場合もありますが、それでも1週間以内に回答が得られます。
これまでにも多くの受検志望者を扱ってきたからか、手慣れていますし、内容もかなり丁寧です。
ちなみに、「教育職員免許法施行規則の改正」について情報をくれたのは、佛教大学でした。
放送大学は、実家に帰省中に、突然相談予約をして近くの学習センターにて説明を受けました。
その際、2018年6月ごろに新しい募集要項が出るので、また資料請求をしてください。と言われていたので、その通りに資料請求をしました。
それから1~2週間後だったと思いますが、「その後どうですか~?」というような電話がかかってきました。
ちょっとしたカウンセリング形式で、こちらの現状を把握し、その時点で提供できる情報があれば教えてくれましたし、
またわからないことがあれば、電話をしてくださいという風なフォローがありました。
併学して問題ないの?
結論から言うと、佛教大学も放送大学も「科目履修生(必要な科目だけ取る)」として入学しますので、特に問題はないようです。
とはいえ、大学によっては併学をよしとしない場合もあるかもしれませんので、確認をするとよいと思います。
もう一つ配慮が必要なのが、教育委員会です。
大学から発行してもらう「学力に関する証明書」が二枚になってもよいのかどうか、確認をしておく必要があります。
ちなみに、福岡県教育委員会については、「証明書が揃えられればよい」とのことでしたので、
二つの大学で単位を取得しても問題ないと言われました。(2018年8月現在)
一連を記録するノートを用意しましょう。
教育職員検定を受検するなんて、数少ない経験だと思いますので、
一連の流れを記録し、情報を集約するためのノートを一冊用意するとよいと思います。
私の場合は、セリアで売っていた「協和紙工 マーブル A5中綴じノート」を使いました。
私のノートは、協和紙工さん率が高いです。(笑)
まず最初の見開き4ページをもくじにあてました。
また、もくじを作るからには、ページ番号を打っておくとアクセスしやすくなります。
|
ノート部分は、1テーマにつき見開き2ページを使うことにしました。
左ページは、調べたことや、わかっていること(確定事項)などを書きます。
そして、右ページには、左ページを書くうちに出てきた疑問や質問事項などを書いておき、
疑問が解決したり、回答が得られれば、それも書いておきます。
ノートを作っておくと、教育委員会に相談に出向いたときにも、いろいろと役立ちます。
このノートに書いておきたいことなどは、次回の記事でふれることにしましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません