定価とページ数から「ロイヤリティの割合」を求める【KDPペーパーバックのロイヤリティを算出するには】
前々回、定価、ページ数、定価に占めるロイヤリティの割合から、
印刷費を求める公式を作りました。
定価に占めるロイヤリティの割合を\( \ \mathrm{R} \ \)、
印刷するページ数を\( \ z \ \)とする。
印刷費\( \ p \ \)は、
\( \ p=\displaystyle\frac{\left( 60-\mathrm{R}\right)}{100}x=206+2z \ \)
ただし、\( \ 1 \lt \mathrm{R} \lt 60 \ \) かつ、\( \ 24 \leqq z \leqq 828 \ \) を満たすこと。
(定価の\( \ x \ \),ページ数の\( \ z \ \),ロイヤリティの\( \ \mathrm{R} \ \))が含まれています。
この3つの数(すう)のうち、
2つを定数(具体的な数値を割り当てる)とすれば、
残りの1つの数の値を求められます。
変数が3つあるのですから、式変形も3通りあるのですが、
今回は、
実用度の2番めに高い式をご紹介します。
定価とページ数が決まっていて、ロイヤリティの割合を求める場合。
KDPのサイトで発行手続きを行う前に、
自分で設定した定価、または含まれるロイヤリティが、
苦労に見合ったものであるかどうかを判断したいときに用います。
KDPの発行手続きサイトにおいて、
ロイヤリティは、「定価の何%にあたるか」、ではなく、
「何円か」で表示されます。
ですから、ロイヤリティが定価の何%にあたるか、のイメージが湧きにくいんですね。
ということは、受け取るべき適切なロイヤリティを設定できないおそれがあります。
継続してKDP出版を行うためにも、労力に見合ったロイヤリティを設定するようにしましょう。
ロイヤリティの割合を求める式
ただし、\( \ 24 \leqq z \leqq 828 \ \) を満たす。
関数電卓があると便利です。
この計算、普通の電卓で行うのはなかなか難しいと思います。
カッコの中を計算して、メモしておかないとすんなり一発では計算できないからです。
そこで、おすすめしたいのが、「関数電卓」。
数式を見たまま入力できるので、カッコつきの計算も簡単に行えるんですね。
まぁ、実機を買うのは高いし、数学好きとか、複利計算をゴリゴリ行うような人は持っておくとよいと思いますが、ちょこっと計算してみたいだけであれば、
スマホの「関数電卓」アプリをダウンロードすれば、十分です。
そのロイヤリティは適正か?
私個人としては、15%以上、20%以下 ( \( \ 15 \leqq \mathrm{R} \leqq 20 \ \) )におさまっていれば、
ロイヤリティとして適切ではないかと考えています。
その理由は次の記事にゆずることといたしましょう。
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