数学検定準1級の傾向と対策

2018年6月6日数学検定準1級数学, 数学検定, 数検準1級

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2018年7月22日実施の
第322回「実用数学技能検定(以下数検)」の受検に向け、
公式サイトにある「検定の内容」をもとに傾向と対策を考えてみます。

各階級の概要・検定の内容

検定の内容を把握する。

数学検定は、1次が「計算技能検定」(60分)
2次の「数理技能検定」(120分)で構成されています。

それぞれ簡単に分析してみます。

1次:「計算技能検定」(60分)

出題数7問で、試験時間が60分なので、1問あたり8分ぐらいで解く必要があります。

また、合格基準が全問題の70%程度ですから、5問は確実に正解しておく必要があります。

公式サイトでは、1回分のみですが、過去問の問題・解答用紙・解答がダウンロードできるようになっています。
1問8分で解けるか、5問確実に正解できるか。など、力試しをしてみるとよいでしょう。

Lukia_74

Lukia

第何回のものかはよくわかりません。(問題が回収されてしまう団体受検のとある回ではないかと・・・)

サンプル問題を解いた私の所感。

私も実際に準1級の問題・解答用紙などをダウンロードして解いてみました。
そのときの感想は以下の通りです。

1次の「計算技能検定」については、解答用紙がものすごくシンプルな作りでした。
「答えだけ書きなさい。」という形式なので、
部分点はもらえない。と思って勉強しておいた方がよいと思います。

初回受検者は、1次と2次の両方を受検することになりますが、
1次の計算技能検定は合格して、2次の数理技能検定が不合格だった場合、次回の受検時は、1次が免除されます。
(逆のパターンもあります。)

準1級レベルになってくると、複数回の受検で合格するパターンも珍しくありません。
計算技能検定は、どれだけ問題にあたったか、パターンや手順を習得したかにかかっています。
きっちりやれば、結果もきっちりついてくるジャンルの検定だといえますので、
まずは、1次を確実に合格できるようにしておきましょう。

2次:「数理技能検定」(120分)

問題用紙には、7問出題されており、1~5番が選択問題、6・7番が必須問題です。

解答は、選択問題から2問、必須問題の2問の合計4問行います。

試験時間が120分なので、1問あたり30分かけられることになりますね。

とはいえ、選択問題のどれを選ぶかを考える時間を考慮に入れると、1問あたり24分ぐらいで解く力は必要でしょう。

効率を求めるなら、過去問の選択問題の傾向を見て、
どれを解くかをあらかじめ決めてしまい、集中的に勉強するのも方法のひとつです。

合格基準は全問題の60%とあるので、2問は完答、あとの2問で部分点を稼ぐなど、目標や戦略はそれぞれ異なってくると思います。
ひとつだけ確実に言えるのは、「空欄だけは避ける」ということですね。

2019年4月以降の受検要綱が変更されました。

(2018年11月17日加筆)
2019年4月以降、準1級から5級までの受検者で、1次または2次のどちらかだけ合格している場合、
合格している検定を受検しなくてよいという「受検免除」の適用期間がおおよそ1年となりました。
これまでは免除期限がなかったので、自分のペースで受検できたのですが、
来年以降は、おおよそ1年以内で、なんとか合格してしまわなければならないことになります。

Lukia_74

Lukia

個人的には、準1級は2年は免除ぐらいにしてほしいですけどね。
ちなみに、1級には免除の適用期限はありません。大学の数学レベルなので、1年やそこらでできるものではないですからね。

もう少し詳しいことは、以下の記事にあります。

2次の数理技能検定は「3問完答をめざす」と割り切るのもアリ。

2019年4月以降は、「合格したいなら1年以内になんとかしてね~。」と協会側から期限を切られてしまった以上、
2次の数理技能検定の勉強は、戦略的に行う必要があると思います。

ぶっちゃけ、2次の合格基準点は、2.5点ですから、4問解く必要もないわけです。
自分が得意な単元と出題傾向との兼ね合いから、あらかじめ勉強する単元を限定してしまい、
3問完答を目指すという割り切った勉強法もアリだと思います。
ということは、一問あたりにかけられる解答時間も、最大で40分にまで延ばせますね。

単元を3つ以下にしてしまうと、そもそも合格点に届かないので、これはナシですが、
数学ⅡBと数学Ⅲの範囲から2単元以上勉強しておけば、4問解くことも不可能ではないですよね。

今のところ、私にとって「数理技能検定」はなかなかのクセモノで、
受験数学をそのままスライドさせただけでは太刀打ちできない気がします。

まぁ、「実用・・数学技能検定」とわざわざ言っているわけですから、
「受験数学」とは別モノと思っていたほうがむしろスッキリするぐらいですよね。

Lukia_74

Lukia

ゆえに、受験生が片手間に数検を受検するのはオススメしません。志望校に合格してからやってください。

数学Ⅱ・B・Ⅲを勉強する。

準1級は、「高校3年生」程度となっています。
高校数学は、Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲと5つの分野に分かれていますが、
準1級では、数学Ⅲと数学ⅡBが、6:4ぐらいで出題されるような印象です。
上の図の、「B」「C」の詳しい内容は以下の通りです。

簡単に言うと、「B」が数学Ⅲ内容、「C」が数学ⅡB内容であり、それらから出題されるということですね。

実際に数学ⅡBと、数学Ⅲは、関連している単元も多いので、切り離して勉強するというよりは、
関連性を意識しながらまんべんなく勉強するというのが望ましいと思います。

まぁ、数学Ⅲを勉強するような段階の人というのは、高校生ならば、大学入試で数学を使う理系にあたりますから、
いまさら数学ⅡB内容がおぼつかない。というのは考えにくいですよね。

ベクトルや数列(数学B)は、数学検定においても花形的存在なので、勉強しておいて損はないと思います。

数学検定むけの勉強を始めたころは、数学Ⅲの範囲ばかりに目がいってしまっていましたが、
割合を見てみると、数学Ⅲと数学ⅡBは5:4なので、数学ⅡB範囲を軽んじてはいけない。ということですよね。
とにかく、数学ⅡBと数学Ⅲの勉強をバランスよくやりまくる。のがオススメです。(笑)

大学受験とはベツモノ。

検定内容に数学Ⅲ程度などと、高校数学のジャンル分け(?)が利用されているところから、大学受験の試金石的な意味合いで、数学検定準1級を受検してみようという殊勝な心がけの受験生がいると思います。

が、しかし。
もはや受験勉強そのものは完璧で、
「やることがないんだよ~~~。暇なんだよ~~~。」っていう人以外は、受検をおすすめしません

自分の志望校の過去問と、数学検定の過去問を見比べてみてもらえばわかると思いますが、出題形式や、出題傾向などがまるで違うのです。

ぶっちゃけ、数検で人生は決まりませんが、
「大学受験は、人生の一大事のひとつ」なのは事実です。
限られた時間の中で、どっちにウェイトをかけるべきかは一目瞭然でしょ?

また、日本数学検定協会が掲げている理念からも、大学受験の勉強の一助となるような印象はありません。

つまり、

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Lukia

大学受験の腕試しになどなりません。
どうしても受けたいなら、大学生になった4月にでも受検してください。(※意見には個人差があります。)

ということです。

私自身も、「再受験生」を卒業したからこそ、受検を考えられるようになったのであって、
再受験中は、対策本を買っていても、ほとんど手をつけられませんでした。

階級が上になればなるほど、勉強量も増やす必要がありますし、
さらには、2019年4月以降は、1年以内に合格することが求められるようになりました。

受検を考えている人は、現在自分がじっくり取り組める環境にあるかどうかをしっかり判断してから、勉強を始めても遅くはないと思います。

準1級の受検料は4,500円です。
大学入試センター試験が5教科7~8科目受けても18,000円なのに比べると、決して安いものではありません。

また、受検料や受検会場までのアクセス料、はたまた準備(勉強)時間や当日のアクセス時間なども含めると、
なかなか負担の大きい検定だといえますので、少ない回数で確実に合格することが望ましいですね。

この記事を読んで、
「ノープランでは太刀打ちできないんだな。」とちょっとでもビビってくださったら幸いです。
人間、ビビったほうが周到に準備しますからね。(笑)

しかし、一度ビビってしまえば、あとは早い。
自分なりの戦略を定めて、果敢に勉強していきましょう!

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Posted by Lukia_74