2019年4月以降の実用数学技能検定には戦略性が求められます。
実用数学技能検定の受検要綱に変更点がありましたので、まとめてみようと思います。
1級から5級は、分度器の持ち込み不可となりました。
2018年9月検定以降、1級から5級は、分度器の持ち込み不可となりました。

Lukia
持ち物に関する大きな変更点は、「分度器」のみで、
ものさし・定規とコンパスに関しては、これまで通り「必須」、
電卓は「任意」となっています。
詳しくは、個人受検の流れをご参照ください。
持論としては、大学入試で数学を利用した経験のある人は、電卓こそが「必須」で、
ものさし・定規やコンパスが「任意」でいいと思います。
くわしいことは、以下の記事をお読みください。
準1級から5級までに免除適用期間が設けられます。
以下の表は、「個人受検」に限定しています。団体受検の方は、受検月が違うことがありますので、協会ホームページを参照してください。
階級 | 1次:計算技能検定 | 2次:数理技能検定 | 免除適用期間 |
1級 | 合格 | 不合格 | 期限なし |
不合格 | 合格 | ||
準1級~5級 | 2018年10月検定までで合格 | 不合格 | 2020年10月末ごろの検定まで |
不合格 | 2018年10月検定までで合格 | ||
準1級~5級 | 2019年4月検定以降に合格 | 不合格 | |
不合格 | 2019年4月検定以降に合格 |
私を例にすると、2018年現在、準1級の1次(計算技能検定)は合格していて、2次(数理技能検定)は不合格であるため、
1次は受検免除が適用されています。
また2次のみ受検することになるので、検定料も1000円安くなっています。
しかし、2020年10月末ごろの個人検定で2次検定も合格しないと、2021年4月以降の個人受検は、1次と2次の両方を受検しなければならないことになるのです。(要するに1次検定の合格も取り消されるということですね。)
今回新たに設定された期限なので、すでにどちらか合格している人には、インセンティブとして?少し長めの設定がされていますが、
今後は、およそ1年ぐらいで2つの検定に合格しなければならないことになります。
以下の表は、1次は合格で2次不合格を例として作成しています。
2019年 | 2020年 | 2021年 | |||||||
4月 | 6月 | 10月 | 4月? | 6月? | 10月? | 4月? | 6月? | 10月? | |
私 | 1次免除 | 1次免除 | 免除なし(通常受検) | ||||||
2019年4月 | 1次合格 | 1次免除 | 1次免除 | ||||||
2019年6月 | – | 1次合格 | 1次免除 | 1次免除 | |||||
2019年10月 | – | – | 1次合格 | 1次免除 |
私は、あと6回の猶予がありますが、
2019年10月の個人受検者は、3回の猶予しかないことになります。
相当厳しいですね。
一番いいのは、一発で両方合格してしまうことですが、
プレッシャーをかけずに気楽に気長にやりたいと思う場合は、
まず、2019年4月に受けておいて片方は合格し、2020年10月までガッツリ勉強して、もう片方も合格する。というのがいいことになりますね。
「さっと、がが~っと勉強して、さっさと合格しちゃってください。」という協会からのメッセージでしょうかね。
戦略的に数学を勉強する。
当初は高い目標をかかげ、情熱をもって臨んでいても、だんだんとさめてくるのが世の常です。
今回の変更点を好機ととらえ、受検のタイミングや勉強方法も含め、戦略的に数学を勉強してみるのもよい経験となりそうですね。
私に関していうと、前回間をあけずに準備不足のまま受検してしまったことを反省し、受検は年一回と決めました。
ひとまず、2019年は6月か10月に受検し、それでも結果が出なければ、その時の自分の気持ち次第ですが、2020年以降どうするか考えようと思います。

Lukia
なんとも志の低い私ですが、数学は数学技能検定以外でも楽しめますしね。
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