国公立大学二次試験まであと3日、試験会場には「見直しノート」だけを持ち込もう!
いよいよ、2019年の国公立大学の二次試験(前期日程)まであと3日となりました。
2019年2月25日まで、再受験生ならではの視点で、試験日までの過ごし方や試験への準備物などを書いていきます。
受験生当人だけでなく、応援する御家族の方にも読んでいただけるとうれしいです。
受験女子よ、この後授業ですか?
私が再受験生時代、大学入試センター試験の会場で見かけたのは、
大量の紙を抱えた受験女子たちです。
もう、どの子もびっくりするほどの大荷物。
教科書・大量のプリント・塾や予備校で使っているテキストなどなど・・・。

Lukia
と思うぐらいです。
かと思うと、国語の赤本(教学社が発行しているセンター国語の過去問集)だけを持ってきているツワモノもいました。

Lukia
よく使い込んで・・・ない!(汗)
彼女の赤本は、当日、会場に向かう前に本屋さんで買ってきたかのような、折り目も開いた形跡もない、まっさらなものでした。
ここで私の妄想が広がります。

Lukia
国語の赤本を買ってはみたものの、どう使っていいものかよくわからない。
そうこうしていると、他教科の勉強で時間が取られ、国語の過去問を解いてみる時間がないまま、当日を迎えてしまった。
まっさらなまま当日を迎えてパニックになった彼女は、もはや何を持って行くかも思いつかず、
カバンに放り込んでしまったのではないだろうか・・・。
私服だったので、浪人生なのでしょうが、なんとなく悲愴な面持ちの受験女子でした。

Lukia
身分は同じ受験生ながら、彼女が心配になりました。
友だちだったら、彼女にツッコんで、その悲愴さを笑い飛ばしてあげたかったな。
試験会場には「見直しノート」だけを持ち込もう。
大量の荷物を抱えたり、逆に何を試験会場にもちこんでいいかわからず、ある意味「場違いな」ものを持ってきてしまうのは、
インプットばかりして、アウトプットができていないからです。
これまで苦楽を共にしてきたテキストやプリント類、
「あるだけで、安心なんだからいいのよッ!」と言われたら、

Lukia
と引っ込むしかないんですが、
実際、そんな大量の紙類を持ち込んでも、見直せるのは30分以下。
家と試験会場の往復だけでも大変なのに、そんな重たいもの持ち歩く必要があるでしょうか。
数年かけて書きためられた、何万文字、何十万文字を30分以下で見直すつもりですか?
「そ~んなわけないじゃん。」
実際不可能ですもんね。
大量に紙類があっても、実際よく見直す箇所は決まっているはずです。
だったら、それらだけを簡単にまとめ、書き出したノートを一冊だけ試験会場に持って行くのはいかがでしょうか。
2019年2月22日の今日、二次試験(前期日程)まで、残り3日です。
もはや勉強しようにも、なんとなく気もそぞろで、落ち着かない方は、
「見直しノート」の作成を御提案します。
本来ならば、遅くても月曜日(2019年2月18日)ぐらいに書いておくべき内容なので、実践できる方は少ないかもしれません。
しかし、何も手に着かないぐらいなら、ペンをもって軽い作業をすると気がまぎれます。
「見直しノート」を作成するうちに、アウトプットの練習と、頭の整理ができますので、できる範囲でチャレンジしてみてください。
「見直しノート」とは。
B6サイズのノートで作る、試験会場で「ぱらぱらと眺めるためのノート」です。
1ページに1事項程度にとどめ、
できるだけ大きな字で簡潔に内容をまとめておきます。
あとで詳しく書きますが、ノートを横長で使い、事項を書く方向やページを固定するので、
視点を固定したまま、ページをめくることで、重要事項が確認できます。
また、こういうルーティンは、次の試験にむけ、脳をブーストさせる効果があります。
ノートを作成するときには、エッセンスをまとめたり、アウトプットする作業に終始するので、
頭の中が自然と整理されますし、書くことそのものに癒やし効果があるので、気分も落ち着きます。
自分が苦手なところや、覚えたけれど自信がないところをまとめておくことで、
試験会場で、「このノートさえ見ておけば!」という気持ちになれます。

Lukia
いかがですか?
なかなかよさそうだな。と思ったら、読みすすめてください。
私が「見直しノート」を作るようになったワケ。
私が「見直しノート」を作るようになった第一の理由は、とにかく、試験が近づくと、小さい文字が目に入らず、文が読めなくなるからでした。
ほかの記事でも書いていますが、私は字が大きいほうなので、
もし受験女子の方々が、私のノートを見たら、「十分大きいよ!」と言われることでしょう。
でも、それでもダメなんです。
単語レベルじゃないと目に入らない。(文なんて読めません!)
とにかく簡単にまとめたもの。文字の少ないもの。
これを追究するようになりました。
理想は、信号機や道路標識、非常口のマークです。
いずれも、シンプルで、わかりやすく、絶対見逃さない、脳が思考停止していても、従いさえすればなんとかなる!と思えるようなメッセージを放っていますよね。
試験直前の、もう頭がそれほど回らない時期に、これだけは。とまとめたものこそが試験会場で役に立つはずだ!と考え、
試験の一週間から10日前ぐらいから、「見直しノート」を作成するようになりました。
試験と試験の間はまるまる休憩ではない。
「見直しノート」を作成するようになったもうひとつの理由は、「案外、休憩時間は短い」ことです。
大学入試センター試験を経験された方は、思い出してみていただきたいのですが、
試験と試験の間が十分余裕があるように見えて、その実自由時間が少なかったように思いませんか?
センター試験の場合
試験終了の合図があり、えんぴつや消しゴムを持たないように指示がある。
監督官が解答用紙を回収する。
複数の監督官が、解答用紙の数に間違いがないか、何度か確認する。
監督官が、次の試験時間の開始時刻と、いくつか注意事項を告げたのち、休憩時間となる。
この間7~10分ほどかかり、受験生は着席のまま待機状態です。
席を離れたり、かばんにしまってあったノート類を取り出したりできません。
また、次の試験開始15分前には、監督官が入室しますので、なんとなくノート類などをしまったほうがいいような雰囲気になってきます。
監督官が退室し、再入室してくるまでにトイレに行っておくとすると、センター試験では、15分も見直せればいいほうです。
二次試験も同様と考えておく。
二次試験も、センター試験と同様(に見直し時間はそんなにない)と思っておいたほうがいいです。
二次試験の場合は、試験の科目数がセンター試験よりは少ないことが多いので、
試験と試験の間が60分から90分程度あいているパターンが多いと思います。
しかし、この60分~90分には、センター試験の時と同様、
試験中の注意事項の告知、問題・解答用紙の配付や回収、解答用紙の枚数の確認(ダブルチェック)などの試験に関連した作業時間も含まれています。
90分も間があいているのは、昼食時間が含まれていることも。
まぁ、お昼ご飯を食べながら、見直しする人がほとんどでしょうが、
それでも、30~60分程度の見直し時間しかない。と考えておくほうがよさそうですね。
たった30分~60分の見直し時間のために、重たい荷物を持ち歩くなんて、苦役ではありませんか?
今から、残り3日間で、できるだけ「見直しノート」を作成して、
3日後のあなたを苦役から解放してあげましょう。

Lukia
今日のあなたが、3日後のあなたにしてあげられる、最大の善行です。
「見直しノート」を作るのに準備するもの。
以下に、「見直しノート」を作成するために必要なものを書きだしてみます。
できる範囲で準備してみてください。
B6サイズノート
私のおすすめは、セリアに売っている協和紙工のダブルリングドット方眼ノート(B6サイズ)です。
持ち運びやすいサイズですし、
横長で使うと、大きい文字で書いても、1ページ1事項なら十分に書き込めます。
80枚も入っているので、相当な分量書くことができます。
メモ帳というよりは、かろうじてノートと呼べるサイズなので、小さな文字で書きこむことも可能です。
自由自在に使える最大公約数的なサイズのノートです。
サインペン(3色程度まで)
信号機や道路標識が理想。と書いたように、シンプルで、ぱっと目に入りやすいノートを作成したいので、
なるべく太めのペンを使い、大きめの字で書いてください。
「見直しノート」を作成するのに、さすがに黒1色では、メリハリがなくて、かえって眺めにくいと思いますので、
赤か青など、お気に入りの色があれば、それを使ってほしいのですが、
あんまり色が多いのも、眺めるべきポイントがわからなくなりますので、
黒・赤・青など、使っても3色までにとどめておきましょう。
なお、色ごとに緊急度を設定しておくといいですね。
赤:もういっぱいいっぱい!何も頭に入らない!
青:赤より重要度は落ちるけど、おさえておきたいところ
黒:通常のシャーペンなどと同じ扱い
こうすると、あと5分しか見直せない。となれば、
赤だけ拾っていく。など、効率よくノートを周回できるようになります。

Lukia
これまで使ってきたテキスト・プリント・ノート類
この大量の紙類を試験会場に持って行かないための「見直しノート」ですから、
試験会場に持って行くつもりだったものは、すべて集めてください。
「見直しノート」作成作業の前に、これらの紙類を教科ごとに積み分けて、写真を撮ってみたりするのもいいですね。
「うわ~、こんなに勉強したんだ!」と思えるでしょうし、
「これが、どれだけコンパクトにできるんだろうか?」と、自分を試すようで、ワクワクしてくるかもしれません。
大学の要項と時刻表、受験票など
試験当日のスケジュール、試験会場までのアクセス方法や時刻表、受験番号(センター・二次両方)、大学の緊急連絡先など、試験当日の重要な情報を「見直しノート」に集約させておくと、慌てないですみますね。
「眺めやすく」するのがポイント。
さて、それでは「見直しノート」の作り方を説明していきます。
「見直しノート」の作成で必ず守りたいポイントは、
B6サイズノートを横長にして、常に下のページに書く。
まぁ、ほぼこれだけです。
目線を固定し、ページをめくって、重要事項を眺める。ようにしたいので、
常に下のページに書いていきます。
もう少しわかりやすいよう、
公共交通機関を利用して、試験会場に向かい、
午前中に「英語」の試験が行われ、
昼食時間をはさみ、
午後から「数学」の試験が行われる。という設定で説明します。
試験当日のスケジュールを書く。
「英語」の試験より前に、まずは試験会場にアクセスしなければなりませんので、
ノートを横長に置いた、下のページに、
一日のスケジュール(なんなら起床時刻ぐらいから)を書き込んでいきます。
試験会場まで、公共交通機関を利用する人は、
時刻、停留所や駅の名前、バスや電車の番号など、できるだけ詳細に書いておくと、
不慣れな土地でもあわてないでいいですよね。
また、当日はどんなハプニングがあるかわかりませんので、
大学の緊急連絡先なども書いておくといいと思います。
さらにさらに、絶対ないように何度も何度も確認するとは思いますが、
センター試験と国公立二次の受験票を忘れたりする可能性もありますので、
受験番号もぜひ書き留めておきましょう。
英語に関する重要事項をひたすら書いていく。
試験会場までのアクセスなどを書き込んだので、
同じく、ノートを横長にした下のページに、英語に関して、あなたが覚えておきたいこと、
覚えているけど、自信がなくて、いつもいつも見直してしまうことなどをどんどん書いていきます。
単語などは、1ページずつではもったいないでしょうから、
サインペンを使った大きな字でも書ける2~3語ぐらいをまとめておくとよいでしょうね。
「眺めやすい」ノートづくりが重要ですので、ゆったりしたページづくりをしてください。
数学に関する重要事項をひたすら書いていく。
午後からは、数学の試験なので、気分を切り換えるべく、
ノートをひっくり返し、
裏表紙の方向から「数学」の重要事項を書いていきます。
理解度は見ている時間にはさほど比例しない。
「丁寧な一回より、雑な十回のほうがいい。」というような格言がありますが、
勉強に関してはまさにその通りのようです。
じっくり読んでも、飛ばし読みをしても、理解度はさほど変わらないんだとか。
これまでに勉強してきた内容ですし、「見直しノート」を作成する際に、
ぱっとわかりやすいように、要点だけをまとめているはずですから、
リズムよくページをめくり、どんどん目に映すだけでも、十分に思い出せると思います。
また、ノートを作成していた日のエピソードなどと紐付けされるので、
記憶がより強固となっている可能性が高いです。
(このページ、あの服着て、コーヒー飲みながら書いてたんだよな~。)とかね。
実際に手を動かして行ったことは、自分を裏切らないもので、
度忘れしても、シチュエーションを思い出せば、ひょっこり思い出せることもあります。
何度も何度も眺める方が効果がありますので、
限られた時間の中で、何回読み返せたかを試してみるのもいいですね。

Lukia
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